「転職エージェントと喧嘩した!」
といった口コミを見て、登録をためらっていませんか?
かくいう私も、"転職市場におけるブランディングアップ戦略" とはつゆ知らず、転職エージェントの“神”担当と喧嘩した一人です。
そこで今回、「転職エージェントの戦略を知らないから喧嘩した」体験談、40代転職3回の実録をご紹介します。
「転職活動をスムーズに進めたい」
「”神”担当が打ちだす戦略とは?知りたい」
という方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
転職エージェントと喧嘩した理由
「希望しない求人ばかりを紹介される」
よくある話ですね。
転職エージェント担当との面談では、
「IT職10年以上のキャリアを活かしたい」
「社内でじっくり腰を据えて働きたい」
このような希望を伝えていました。
ですが、実際に紹介される求人といえば、
「IT請負系、いわゆるエンジニア派遣」
「購買部、総務系のポジション」
などなど。いったい、何のための面談だったのか?
アラフォーで岐路に立たされ、家族を背負い、人生を掛けて転職に挑んでいる身としては、「事態を軽く見られている」と憤りました。
また、これまでのキャリアを全否定されたように感じたため、転職エージェント側にクレームを入れたことが喧嘩のきっかけでした。
転職エージェントの評価が「お見送り必至」だったから
転職エージェントの”神”担当からは、次のような説明を受けました。
「面談や職務経歴書の完成度などをみて、希望する企業に応募しても”採用担当のお眼鏡にかなわない”と評価しました」
「そのため、まずは当たり障りのない企業でリハーサルして、転職市場上の価値を上げてから本命企業をご紹介する。このように考えています」
実際にはもっとオブラートな言い方でしたが、このようなシナリオを描いていることを教えてくれました。
転職エージェントの戦略3ステップ
神担当が描いた、ブランディングを上げるシナリオは次の通りです。
- 職務経歴書の通過率を見る
- 面接のフィードバックをもらう
- 本命企業に向けてブラッシュアップする
以下順に補足していきます。
1. 職務経歴書の通過率を見る
採用担当ががまず目にするのは、応募者の「職務経歴書」で、一般的には通過率30%と言われています。
自身はリハーサル?企業に応募したところ、10%にも満たない通過率でしたので、「なるほど…」と納得せざるを得ない状況でした。
そのため、希望する企業以外の求人で通過率20%くらいになるまで職務経歴書を推敲したのを覚えています。
ここで通過率10%以下で何カ月も停滞させ、改善を提案しないような担当は“神”ではありません。
求人がなくなる機会損失につながるので、早々に担当のチェンジを検討しましょう。
2. 面接のフィードバックをもらう
面接の改善ポイントを考えるため、面接官からフィードバックをもらうのが狙いです。
私のようなコミュ障であれば、”数をこなして面接に慣れる”ことも目的としていました。
なお、面接後のフィードバック取得に3営業日も要する担当は“神”ではありません。
面接のふりかえりができず、同じ反省を繰り返すことになりますので、早々に担当のチェンジを検討しましょう。
3. 本命企業に向けてブラッシュアップする
これまでのリハーサルを踏まえて、本命企業にアレンジしていきます。
とはいえ、転職活動で培ったベースがあるので、転職エージェントの”神”担当にお任せですが。
ここで「面接官を鑑みた面接対策」を考えてくれない担当は、"神"ではありません。
数少ない本命企業の面接というチャンスを逃すことになるので、早々に担当のチェンジを検討した方がよいでしょう。
転職市場は「自身の価値」を知りアプローチが必要
ここまでお読みいただき、「転職市場における価値ってなんか"商品"扱いされているようで不快だな…」と思う方がいるかもしれません。
ですが実際、その通りなんですよね。
たとえば、お金を払って何かを買うとき、より良い品質で長持ちするものを選びたいと思いますよね?企業の採用担当者も同じように考えています。
だからこそ、自分のキャリアやスキルに自信がない場合は、どうすれば他の応募者よりも魅力的に見せることができるのか?どうアプローチすれば採用担当者のお眼鏡にかなうのか?を知る必要があります。
営業経験がある方はこうしたアプローチが得意かもしれませんが、私にはそうはいきませんでした。
その点を客観的に見て、一緒にアプローチを考えてくれるのが、転職エージェントを利用する大きなメリットです。
多くの転職者を見てきた"神"担当からすると、無い袖を振れるようにする戦略を考えるのも、転職支援サポートの一環というわけですね。
まとめ
転職エージェントは、最初に本命企業に挑む前に、リハーサルとして希望外の求人を紹介することもあります。
ひとつの求人に対する応募は一回のみ。“お見送り”されると、向こう1年は同じ求人には応募できなくなるので。
短い転職活動で効率的に自分を磨くための作戦でしたが、40代がけっぷちの自身としては、すぐにその意図を読み取るのは難しかったです。
今回の事例は、お互いに本気で考えていたからこそ、衝突が起きたという話でした。そんな本気で向き合ってくれる”神”担当がいる転職エージェントを利用したいですね。